なぜ教師に学ぶのか
ある程度レッスンを継続して受けていくとアレクサンダーの原理を理解して自分で自分を観察して教えるということが可能になります。
だからアレクサンダー・テクニークは一人でも学ぶことができるのですが、それではなぜ、教師の元でレッスンを受けるのでしょうか。
簡単に言えば
レッスンでは教師という他人の目線で自己を観察できるから
です。
どれほど観察力に優れ、論理的に動きを分析できるようになっても、究極的には人間は自分の動きを自分の目で見ることはできません。
必ず鏡やカメラなどの道具の力を借りることになりますし、どれほど訓練しても自分の観察には自分でも気がつかない「盲点」があるものです。
教師という他人の力を借りることで、自己観察とは違った視点からの観察をレッスンに取り入れることができます。
つまり「他人の視点」を利用できることがレッスンの最大のメリットなのです。
繰り返しますが、アレクサンダーの原理は自分一人でも学ぶことができます。
自己観察と教師の観察の間に優劣があるわけでもありません。
優劣の問題ではなく、ただ単純に、自分にとって新しい情報が得られるチャンスが教師とのレッスンだということを理解してください^ ^
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☆レッスン概要
・日時:原則として土曜日の午後を候補としてご相談の上調整します
・場所:JR新大久保周辺のスタジオ
(いずれもご都合を話し合い応相談で調整も可能ですので、ご都合の合わない方はお問い合わせください。遠方への出張レッスンの場合、恐れ入りますが別途交通費とスタジオのご手配をお願いいたします。)
1時間=7,000円
30分=5,000円
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「自分の使い方」読解!_序論_①
前回の投稿からだいぶ日が経ってしまったのですが、このブログを通じて僕なりに
『自分の使い方』
を英語の原文にあたりながら読み解いてみるということを試してみたいと思います。
例によって念のためですが、あくまでも一教師としての視点からの読み解きであって「これが正解!」を主張するものでもありません。
「議論」をしたいものでもないので、すみませんがコメントは受け付けない投稿とさせてください💦
あくまで読む方の興味と関心に合う限りでお付き合い頂ければ幸いです!
まず第一回は本文に先駆けた
「序文」
から!これは自らも著作があるアレクサンダー教師で医師でもあったWilfred Barlowが1985年版に寄せたもの。
「たかが序文」と読み飛ばして欲しくないのは、ここではアレクサンダーに直接習ったこともあるという、いわば直弟子から見たアレクサンダー・テクニークが簡単に述べられている、より正確に言うなら
「何がアレクサンダー・テクニーク ではないか」
が述べられているなかなか重要なパートだからです。
結論を言ってしまうと、Barlow氏の言葉(原文通り)によればアレクサンダー・テクニークは
manipulative threeapy
(操作的なセラピー)
ではなく
relaxation technique
(リラクゼーションの技術)
でもありません。
特に僕が重要だと思うのは、Barlow氏がこのテクニークはセラピーではないとわざわざ述べている点で、アレクサンダー・テクニークはこれをある種のセラピーと捉えるか、レッスンを通じた学習・訓練であると捉えるかによって、教える側にとってもレッスンを受ける側にとっても全く違った意味を持つものになっていきます。
Barlow氏が正しいと盲信する必要はありませんしするべきでもないと思うのですが、少なくともこのワークをセラピーと捉えるか否かというのは重要な価値観の問題になるということを本論に入る前に頭に置いておいた方が良いでしょう。
※レッスンでの学びは個人的なものなので「いや腰痛良くなったし、セラピーじゃねえか」と思う人はそう思っていてもぶっちゃけなんの問題もないと思う。私は教師としてはそれに同意しないけれど。
まだまだ序文に時間をかけるかと思いますが次回に続けます。。
※1985年版の_The Use of Self_はAmazonでも入手できる。長く学ぼうという人は一冊は手元にあっても良いかも。
アレクサンダーの本を読む_その2
前回、アレクサンダーの本を読むならやはりアレクサンダー氏自身の本がオススメというお話をしました。
https://nekonekoalex.hatenadiary.com/entry/2019/03/30/093822
アレクサンダー・テクニークを論じた本が最近では非常に多く出版されていますが、一冊選ぶとすればやはりアレクサンダー本人の著作、その中でも特に
『自分の使い方』
が最も重要な作品になると個人的には思います。
(ちなみに僕がトレーニングを受けた学校では『自分の使い方』の一章を自分なりに要約して提出することが卒業の課題に含まれていました)
『自分の使い方』はアレクサンダー氏が自己観察と自己実験を通じて自分のテクニークを発展させてきた過程が大変細かく一章を費やして書かれており、これをしっかりと精読すれば読者が自分なりに何とかテクニークの学習を一人でも進められるように配慮して書かれています。
まさに必携のガイドラインともいうべき本なのですが、アレクサンダー氏の親切な?意図とは裏腹に、この本自体が読むのに厄介ななかなかに難解な著作でもあります。
一筋縄ではいかない本なのですが、テクニークを真剣に学ぼうと思う方には是非とも読んでもらいたい一冊ですし、さらに敢えて大胆な提案をするなら可能であれば英語で読んで欲しいのです。
(いくつか日本語訳は出版されているので、辞書がわりに日本語訳を読みながらでも良いと思います)
英語で読むべき最大の理由は、彼の論述の重要なポイントのいくつかが日本語という言葉ではどうしても正確に伝わらないと思えるからです。
特に決定的なのは「時制」の問題です。
アレクサンダー氏は自身のテクニークを説明する上でかなり意図的に「過去」や「現在」という時間の流れに則った記述をしています。
テクニークを実際に実験しながら学ぶ上で、時間的な前後関係がとても大切になるからです。
ところが、日本語という言語はもともと過去や現在という「時制」の表現にそれほど厳密ではない言葉です(僕は文法の専門家ではありませんから、学問的な話ではなくあくまでも個人の印象である点をお許しください)。
これだけが原因ではありませんが、特にこの点によって、日本語で読むとアレクサンダー氏の観察や実験の実際の過程や分析の中身などが英語で読む以上にわかりにくく曖昧になっているという気がするのです。
もちろん、最終的には言葉の問題だけでなく読者がどれだけ厳密に書かれていることを精読できているかにもかかっていますが、日本語ではなく英語のテキストを読むことで読み取りやすくなるものがあることは確かだと思います。
なかなかのチャレンジかと思いますが、テクニークを本格的に学びたいと思う人、特に教師を目指したい人は一部だけでもアレクサンダー氏の著書の原文にもあたってみることを強くオススメします^_^
アレクサンダーの本を読む
レッスンの体験はとても重要だということを前回のブログではお伝えしました。
https://nekonekoalex.hatenadiary.com/entry/2019/03/28/180854
レッスンで教師のガイドで得られる体験という『ヒント』がないままアレクサンダー・テクニークを学ぶことは非常に困難です。
その一方で、同じくらいに大切なのが体験というヒントを持ちつつ自分なりにテクニークを理解するということ。
どんな習い事でも
「自己流は良くない」
と言われることは良くありますが、僕自身は実はアレクサンダーの勉強は
「最終的にはほんの少し自己流になるしかない」
と考えています。
そもそもどんな勉強でも「自己流ゼロ」という学びができるはずはありません。どんなに良い先生であっても生徒であるあなたとは別の人間ですから、あなたと100%同じ道筋で学んでいるとうことはあり得ません。
先生と生徒に同じところもあれば違うところも絶対にあって「違うところ」については生徒が自分なりに探求するしかありません。
どれほど優れた道案内がいても、最後は自分自身で目的地を見つけ出さなくてはいけないのです。
ただ、いくら自分なりに探求するといっても、地図もなくコンパスもないところに投げ込まれたら遭難してしまいます。自己流で学べるところとは別に、あなたを導いてくれるコンパスとなる
「確固たる原理原則」
は学んでおく必要があり、それがアレクサンダーの本を読むということなのです。
具体的にはどんな本を読んだらいいのか?
という声が聞こえてきそうです。
いくつか個人的にオススメしたい本はありますが、誰にでも役にたつだろうと思うのはやはりアレクサンダー氏自身が残した著作です。
これについて、次回はお話しします^_^
レッスンでは何を体験できるのか
先日のブログで、アレクサンダーの勉強をするならレッスンでの「実体験」がとても重要だよというお話をしました。
https://nekonekoalex.hatenadiary.com/entry/2019/03/27/205025
では、アレクサンダーのレッスンでは一体何を体験しているのでしょうか。
ものすごーくざっくりと、僕なりの言葉で説明するなら
「首の緊張がなく、背骨が自由に生き生きと解放されている状態」
です。
(※これは色々な考え方があるところですから、僕の見方が正しいと主張するものではありません。念のため)
この解放された背骨、或いは身体全体の繊細でダイナミックな動きのパターンこそ、アレクサンダー氏が発見した、このワークの中心である「プライマリ・コントロール」と呼ばれている動きです。
アレクサンダーのレッスンの大きな目的はずばりこの「プライマリ・コントロール」が邪魔されずに十分に機能している状態を体験することにあります。
(この状態を体験するガイドになるように教師は生徒の背中や首に手を置いたりもするのです)
突き詰めてしまえば、アレクサンダー・テクニークを使えるようになるということは、プライマリ・コントロールを邪魔せずに自分の心身を使えるようになるということです。
言葉にしてしまうとこれだけのことなのですが、、厄介なのはそもそも
「背骨がダイナミックに自由に解放されている」
ということがどういうことなのか、プライマリ・コントロールが働いているというのはどういう状態なのかは実際に体験してみないことには到底分からないというところです。
だからこそレッスンではこの体験が重要になるのです。
こればかりは言葉や文字の理解では置き換えられません。
逆にこの体験を一度でも持っている人ならば背景にある原理原則は本から独学で学ぶこともできるのではないかなと思います^_^
アレクサンダーの本を読むことについてはまた改めて書いてみます。