アレクサンダー教師の生活と意見

アレクサンダー教師「ねこ丸」の生活と意見です。マイペースな更新ですがお付き合いください。

なぜ教師に学ぶのか

ある程度レッスンを継続して受けていくとアレクサンダーの原理を理解して自分で自分を観察して教えるということが可能になります。

だからアレクサンダー・テクニークは一人でも学ぶことができるのですが、それではなぜ、教師の元でレッスンを受けるのでしょうか。

簡単に言えば

レッスンでは教師という他人の目線で自己を観察できるから

です。

どれほど観察力に優れ、論理的に動きを分析できるようになっても、究極的には人間は自分の動きを自分の目で見ることはできません。

必ず鏡やカメラなどの道具の力を借りることになりますし、どれほど訓練しても自分の観察には自分でも気がつかない「盲点」があるものです。

教師という他人の力を借りることで、自己観察とは違った視点からの観察をレッスンに取り入れることができます。

つまり「他人の視点」を利用できることがレッスンの最大のメリットなのです。

繰り返しますが、アレクサンダーの原理は自分一人でも学ぶことができます。

自己観察と教師の観察の間に優劣があるわけでもありません。

優劣の問題ではなく、ただ単純に、自分にとって新しい情報が得られるチャンスが教師とのレッスンだということを理解してください^ ^

レッスンのお申し込みはこちら↓をご確認ください。

https://wp.me/P9pjO4-52

上記のリンクが機能しない場合は

http://alexander-voice.com/レッスンのご案内/

をお試しください。

※まれにどちらも機能しない場合があります。そのような場合は大変お手数ですが

alexanderlessons88@gmail.com

にお問い合わせください。

 

☆アレクサンダー読書会やってます。

本を読みアレクサンダーの原理を理解することにはレッスンを受けることと同じかそれ以上の価値があります。

 

こちらからFacebookのページで読書会の日程を確認して頂けます。

https://www.facebook.com/%E3%83%88%E3%83%8E%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E4%BC%9A%E3%82%92%E4%BA%88%E7%BF%92%E5%BE%A9%E7%BF%92%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86-1065581680262630/

 

ぜひ気楽に遊びにいらしてくださいね!

無料メール講座〜自分で学べるアレクサンダー・テクニーク

無料メール講座のご紹介

アレクサンダー・テクニークのレッスンをまだ受けたことの無い方、受け始めた方やこれから受けてみようと思っている方、そしてレッスンを受けてみようか迷っている方にオススメのメルマガ形式の講座です。

お申し込みはこちらから。

※バックナンバーもお読み頂けます

・アレクサンダー・テクニークのレッスンでは何をするの?

・どんな人を対象にしたレッスン?

・どのくらいの期間通う必要があるの?

・楽器の演奏や歌にはどのように役立つの?

・腰痛や痛みの改善に効果があるというのはどういうこと?

・アレクサンダー・テクニークってセラピーなの?etc.

・本当に効果があるのか、怪しくない?

巷やインターネットで興味を持って調べると、最近ではアレクサンダー・テクニークの断片的な情報はたくさん見つかるでしょう。

しかし、まとまった形で、一貫してテクニークの原理や目的、具体的な内容を説明してくれる情報はまだまだ限られています。「体験談」は参考になるかもしれませんが、実際にレッスンを受けた人にしか分からない「体験談」も少なくありません。

本当は、実際にレッスンを一度でも体験してもらうのが一番良いのです。

けれど、お金や時間のご都合がある方、いきなりレッスンを受けることに不安がある?という方もいるようです。

そのような方はぜひ、まずはこちらの無料メールマガジンにご登録ください。

全て無料で学んでいただけます。外池がレッスンでお話ししていること、考えていることを日々お伝えしていきます。出し惜しみは一切いたしません。

レッスンは知識の理解と実際の体験から成り立ちます。

体験についてはレッスンにお越し頂くしかありませんが、背景にある知識はお一人でも学べますし、本当は教師の助けなくご自分で理解してもらわなくてはいけないこともあります。

そう言ったレッスンの「実体験」以外の部分をお伝えしていくメルマガですので、いわば外池のアレクサンダーレッスンの「予告編」のようなものとしてお読みいただければと思います。

このような内容なので、既にレッスンを受けている方にとっては毎回のレッスンの予習や復習として、理解を一層深めるために役立てることができます。

また、レッスンの体験・質をより優れたものにする目的から、現在個人レッスンのお申し込みは原則としてメルマガ読者の方に限定しております。

メールマガジンをご購読いただき、アレクサンダー・テクニークの考え方に継続して触れていただいていることが個人レッスン受講の条件となりますので、受講を検討されている方は必ずメルマガのご購読を頂けますようよろしくお願いいたします。

お申し込みはこちらから。

購読はいつでも解除できますので、ご興味があればまずはお気軽にご登録ください。お待ちしています。

個人レッスンについて

大変恐れ入りますが、原則として、現在はメルマガの読者の方のみを対象とした個人レッスンのみを提供しております。(こちらよりメルマガはご購読いただけます。)

このような形の制限を課されることに戸惑われる方もいらっしゃるかもしれませんが、アレクサンダー・テクニークのレッスンは非常に個人的で繊細な交流を伴うレッスンであるため、予め教師と生徒の間で何を学びたいのか、どのように学んでいくのかをじっくりと理解しあってから臨むことが非常に大切になります。

ご案内しているレッスン費用は決して安くありません。

負担して頂く時間とお金に見合った成果を持ち帰って頂くために、受講される生徒さんの方にも外池のレッスンについて予め理解を深めて臨んでいただき、少しでも深い学びを受け取って頂きたいという願いからこのような制限を設けているものとご理解下さい。

☆レッスン概要

・日時:原則として土曜日の午後を候補としてご相談の上調整します

・場所:JR新大久保周辺のスタジオ

(いずれもご都合を話し合い応相談で調整も可能ですので、ご都合の合わない方はお問い合わせください。遠方への出張レッスンの場合、恐れ入りますが別途交通費とスタジオのご手配をお願いいたします。)

1時間=7,000円

30分=5,000円

(レッスン費用については今後予告なく変更する場合がございます。最新のレッスン費用はこちらのページに随時更新いたしますのでよろしくお願いいたします。)

レッスンをご希望の方は

alexanderlessons88@gmail.com

まで、件名に「レッスン申し込み」とご記入の上、お名前とご自身の演奏される楽器(歌唱を含む)をお書き添えいただき、日時と場所のご都合・ご要望と合わせてご連絡ください。レッスンはメルマガ読者の方のみを対象としておりますので、お申し込みの際には必ずメルマガ登録のアドレス・お名前でお申し込み頂けますようお願い致します。(メルマガに登録のアドレス、お名前がない場合は申し訳ございませんが受講をお断りしております)

できるだけご要望に添えるよう、可能な限り日程は余裕を持ってお知らせください。

※日時と場所についてはご要望に応えられない場合もございますので予めご容赦ください。

「自分の使い方」読解!_序論_①

前回の投稿からだいぶ日が経ってしまったのですが、このブログを通じて僕なりに

『自分の使い方』

を英語の原文にあたりながら読み解いてみるということを試してみたいと思います。

 

例によって念のためですが、あくまでも一教師としての視点からの読み解きであって「これが正解!」を主張するものでもありません。

 

「議論」をしたいものでもないので、すみませんがコメントは受け付けない投稿とさせてください💦

あくまで読む方の興味と関心に合う限りでお付き合い頂ければ幸いです!

 

まず第一回は本文に先駆けた

「序文」

から!これは自らも著作があるアレクサンダー教師で医師でもあったWilfred Barlowが1985年版に寄せたもの。

 

「たかが序文」と読み飛ばして欲しくないのは、ここではアレクサンダーに直接習ったこともあるという、いわば直弟子から見たアレクサンダー・テクニークが簡単に述べられている、より正確に言うなら

「何がアレクサンダー・テクニーク ではないか」

が述べられているなかなか重要なパートだからです。

 

結論を言ってしまうと、Barlow氏の言葉(原文通り)によればアレクサンダー・テクニークは

manipulative threeapy

(操作的なセラピー)

ではなく

relaxation technique 

(リラクゼーションの技術)

でもありません。

 

特に僕が重要だと思うのは、Barlow氏がこのテクニークはセラピーではないとわざわざ述べている点で、アレクサンダー・テクニークはこれをある種のセラピーと捉えるか、レッスンを通じた学習・訓練であると捉えるかによって、教える側にとってもレッスンを受ける側にとっても全く違った意味を持つものになっていきます。

 

Barlow氏が正しいと盲信する必要はありませんしするべきでもないと思うのですが、少なくともこのワークをセラピーと捉えるか否かというのは重要な価値観の問題になるということを本論に入る前に頭に置いておいた方が良いでしょう。

※レッスンでの学びは個人的なものなので「いや腰痛良くなったし、セラピーじゃねえか」と思う人はそう思っていてもぶっちゃけなんの問題もないと思う。私は教師としてはそれに同意しないけれど。

 

まだまだ序文に時間をかけるかと思いますが次回に続けます。。

 

 

f:id:Yasutaka1982:20190416200855j:image

※1985年版の_The Use of Self_はAmazonでも入手できる。長く学ぼうという人は一冊は手元にあっても良いかも。

アレクサンダーの本を読む_その2

前回、アレクサンダーの本を読むならやはりアレクサンダー氏自身の本がオススメというお話をしました。

https://nekonekoalex.hatenadiary.com/entry/2019/03/30/093822

 

アレクサンダー・テクニークを論じた本が最近では非常に多く出版されていますが、一冊選ぶとすればやはりアレクサンダー本人の著作、その中でも特に

『自分の使い方』

が最も重要な作品になると個人的には思います。

(ちなみに僕がトレーニングを受けた学校では『自分の使い方』の一章を自分なりに要約して提出することが卒業の課題に含まれていました)

 

『自分の使い方』はアレクサンダー氏が自己観察と自己実験を通じて自分のテクニークを発展させてきた過程が大変細かく一章を費やして書かれており、これをしっかりと精読すれば読者が自分なりに何とかテクニークの学習を一人でも進められるように配慮して書かれています。

 

まさに必携のガイドラインともいうべき本なのですが、アレクサンダー氏の親切な?意図とは裏腹に、この本自体が読むのに厄介ななかなかに難解な著作でもあります。

 

一筋縄ではいかない本なのですが、テクニークを真剣に学ぼうと思う方には是非とも読んでもらいたい一冊ですし、さらに敢えて大胆な提案をするなら可能であれば英語で読んで欲しいのです。

(いくつか日本語訳は出版されているので、辞書がわりに日本語訳を読みながらでも良いと思います)

 

英語で読むべき最大の理由は、彼の論述の重要なポイントのいくつかが日本語という言葉ではどうしても正確に伝わらないと思えるからです。

 

特に決定的なのは「時制」の問題です。

 

アレクサンダー氏は自身のテクニークを説明する上でかなり意図的に「過去」や「現在」という時間の流れに則った記述をしています。

 

テクニークを実際に実験しながら学ぶ上で、時間的な前後関係がとても大切になるからです。

 

ところが、日本語という言語はもともと過去や現在という「時制」の表現にそれほど厳密ではない言葉です(僕は文法の専門家ではありませんから、学問的な話ではなくあくまでも個人の印象である点をお許しください)。

 

これだけが原因ではありませんが、特にこの点によって、日本語で読むとアレクサンダー氏の観察や実験の実際の過程や分析の中身などが英語で読む以上にわかりにくく曖昧になっているという気がするのです。

 

もちろん、最終的には言葉の問題だけでなく読者がどれだけ厳密に書かれていることを精読できているかにもかかっていますが、日本語ではなく英語のテキストを読むことで読み取りやすくなるものがあることは確かだと思います。

 

なかなかのチャレンジかと思いますが、テクニークを本格的に学びたいと思う人、特に教師を目指したい人は一部だけでもアレクサンダー氏の著書の原文にもあたってみることを強くオススメします^_^

 

f:id:Yasutaka1982:20190403124243j:image

アレクサンダーの本を読む

レッスンの体験はとても重要だということを前回のブログではお伝えしました。

https://nekonekoalex.hatenadiary.com/entry/2019/03/28/180854

 

レッスンで教師のガイドで得られる体験という『ヒント』がないままアレクサンダー・テクニークを学ぶことは非常に困難です。

 

その一方で、同じくらいに大切なのが体験というヒントを持ちつつ自分なりにテクニークを理解するということ。

 

どんな習い事でも

「自己流は良くない」

と言われることは良くありますが、僕自身は実はアレクサンダーの勉強は

「最終的にはほんの少し自己流になるしかない」

と考えています。

 

そもそもどんな勉強でも「自己流ゼロ」という学びができるはずはありません。どんなに良い先生であっても生徒であるあなたとは別の人間ですから、あなたと100%同じ道筋で学んでいるとうことはあり得ません。

 

先生と生徒に同じところもあれば違うところも絶対にあって「違うところ」については生徒が自分なりに探求するしかありません。

 

どれほど優れた道案内がいても、最後は自分自身で目的地を見つけ出さなくてはいけないのです。

 

ただ、いくら自分なりに探求するといっても、地図もなくコンパスもないところに投げ込まれたら遭難してしまいます。自己流で学べるところとは別に、あなたを導いてくれるコンパスとなる

「確固たる原理原則」

は学んでおく必要があり、それがアレクサンダーの本を読むということなのです。

 

具体的にはどんな本を読んだらいいのか?

という声が聞こえてきそうです。

 

いくつか個人的にオススメしたい本はありますが、誰にでも役にたつだろうと思うのはやはりアレクサンダー氏自身が残した著作です。

 

これについて、次回はお話しします^_^

 

f:id:Yasutaka1982:20190330094523j:image

レッスンでは何を体験できるのか

先日のブログで、アレクサンダーの勉強をするならレッスンでの「実体験」がとても重要だよというお話をしました。

https://nekonekoalex.hatenadiary.com/entry/2019/03/27/205025

 

では、アレクサンダーのレッスンでは一体何を体験しているのでしょうか。

 

ものすごーくざっくりと、僕なりの言葉で説明するなら

「首の緊張がなく、背骨が自由に生き生きと解放されている状態」

です。

(※これは色々な考え方があるところですから、僕の見方が正しいと主張するものではありません。念のため)

 

この解放された背骨、或いは身体全体の繊細でダイナミックな動きのパターンこそ、アレクサンダー氏が発見した、このワークの中心である「プライマリ・コントロール」と呼ばれている動きです。

 

アレクサンダーのレッスンの大きな目的はずばりこの「プライマリ・コントロール」が邪魔されずに十分に機能している状態を体験することにあります。

(この状態を体験するガイドになるように教師は生徒の背中や首に手を置いたりもするのです)

 

突き詰めてしまえば、アレクサンダー・テクニークを使えるようになるということは、プライマリ・コントロールを邪魔せずに自分の心身を使えるようになるということです。

 

言葉にしてしまうとこれだけのことなのですが、、厄介なのはそもそも

「背骨がダイナミックに自由に解放されている」

ということがどういうことなのか、プライマリ・コントロールが働いているというのはどういう状態なのかは実際に体験してみないことには到底分からないというところです。

 

だからこそレッスンではこの体験が重要になるのです。

 

こればかりは言葉や文字の理解では置き換えられません。

 

逆にこの体験を一度でも持っている人ならば背景にある原理原則は本から独学で学ぶこともできるのではないかなと思います^_^

 

アレクサンダーの本を読むことについてはまた改めて書いてみます。